バカラとはカジノゲームの王様とも呼ばれているゲームで、世界的にみて最も大きなお金が日々賭けられているとされます。
どうしてここまで人気があるのかを理路整然と説明するようなことはなかなか難しいですが、1回のゲームで勝負の決着がつくのが早いこと、賭けをする側として複雑なルールを知っていなければ遊べないとか、大きく損をする可能性があるなどといったことがないこと、戦略とかテクニック、経験が物を言うゲームではなく、初心者がベテランと全く肩を並べて遊べることなどが挙げられるでしょう。

バカラの魅力

バカラは、カードを用いて遊びますが、同じくカードゲームであるポーカーやブラックジャックなどとは異なって、日常生活の中で遊ばれることが少なくとも日本国内においてはほとんどないという特徴もあります。
これは人気を少なくする方向ではないかと思われるかもしれませんが、カジノ専用ゲームという特異さがかえってギャンブルの世界においては人を引き付けているのかもしれません。
自分たちのやっていることは日常の世界とは異なるものだという特別感があるということです。

バカラのルール

バカラは、日本古来のカードゲームである株に似たところがあり、その意味では日本人にも馴染み易いものと言えます。
配られた2枚または3枚のカードの数字を合計し、下一桁が9に近いほうが勝ちになります。
ブラックジャックと同じく、絵札は全て10点と数えます。
ただ、このゲームの大きな特徴として、賭けに参加している人とディーラーとが直接勝負するわけではないという点があります。
ゲームの場ではバンカーとプレイヤーの争いが行われるのですが、両者はいずれも架空の存在です。
バンカーがディーラーで、プレイヤーとはつまり参加者のことと思っている人も多いのですが、これはちょっとした誤解になります。
その理由として、プレイヤーに賭けることのみならず、バンカーに賭けることもできるという点が挙げられます。
架空の2名が勝負を繰り広げるので、どちらが勝つかを予想して当てるのがバカラというゲームなのです。

架空の2名を操作するのはディーラー側

なお、この架空の2名を操作するのはいずれもディーラー側です。
となると、ディーラー側が多少なりとも勝負の行方を左右できるのではないかと思う人もいるかもしれません。
バンカーに多額のチップが賭けられている一方で、プレイヤーには少額のチップしか賭けられていないとなると、カードの引きを操作してバンカーをわざと負けさせればカジノ側にとっては利益が大きくなることは明らかだからです。
ゲームとして立派に成立していることからも分かるのですが、このようなことはできないようになっています。
カードを引くか引かないかは、ディーラー自身が戦略的に判断して決めているわけでは決してありません。
既に配られたカードの数字を元に、3枚目のカードを配るか配らないかは予めルール的に厳密に全て決められており、その場の状況に応じて決める余地は一切ありません。
ディーラーとはある意味でルールに則ってプレーする単純な機械に過ぎないということです。

プレイヤーが勝つ確率とバンカーが勝つ確率はほぼ1/2

このような点はともかくとして、プレイヤーが勝つ確率とバンカーが勝つ確率はほぼ1/2ですので、賭けをする側としては特に深く考えたりすることなく自分自身の運を信じて賭けることができます。
勝つ確率は両者約1/2ですので、勝ったときの倍率は基本的には2倍ですが、バンカーが勝ったときのみ1.95倍とわずかに低く設定されていることが多いです。
これは、厳密にはバンカーが勝つ確率のほうが高いため、倍率を低くしてバランスを取っていることと、もちろんカジノ側の控除率を得るためのものになります。
賭ける側の有利不利という点では両者にほとんど違いはありません。